消費的バルーン思考

なるばい!

 クリスマスなので母方の祖母と従姉弟家族のところに行ってきた。Switchで遊んでいる従弟の手にネイル(彼の姉の手による)が施されているのを見て、祖母が「気持ち悪いからやめり!オカマになるばい!」と言っていた。*1   

 前時代的な反応であると思う。というよりはこれを「前時代的だ」と感じるように自分はなってしまった。が、同時に安心もした。皆が皆『先進的な考え』を持っている世界はかえって窮屈である。だからこうした『変わらない人たち』の存在に安心する。人に寿命がある以上、社会通念は否応なく変化してしまうのだから、急いで無理矢理に変えようとすることないじゃないかと思う。しかしそれは、あるいは私が『弱い側』の人間ではないから言えることかもしれない。

 これを微笑ましい家庭の一幕であると思えた自分に安心したとも言える。自分もそこそこ古臭い感性を持っている自覚はあるが、それを変えようとは思わない。どうせ勝手に変わるから。男性のネイルとかメイクにはまだちょっと抵抗あるし。

 全然関係ないけど小学生のころ年長の女子に髪の毛を結ばれたり薄いメイクをされたりしていじられた経験があるのを思い出した。嫌がって逃げたり追いかけられたりしたが、内心はまんざらでもなかった。むしろフェイバリット。

*1:従弟は「ならんし」と返していた